平素より大変お世話になっております。
wearerのYKです。
日頃よりwearerの活動に御理解・御協力いただきまして、誠にありがとうございます。
この度、wearerのドラマー・佐藤陽介が、wearerの活動を離れることとなりました。
皆様には御報告が遅くなり、大変失礼いたしました。
wearerは新しい体制にて、立ち止まらずに活動してまいります。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
☆ ☆ ☆
久しぶりにブログを更新したと思ったら、メンバーの脱退を報告することになってしまい、僕自身がドン引きしています。
「脱退」とか「活動休止」とか「解散」のことを、「前向きな決断です」みたいに言ってる声明をよく見かけますけども、僕はとてもじゃないが、そんな気持ちにはなれないなあ。
だって、あれほど一緒に過ごした仲間がいなくなるんだぜ。
どこをどうやったら前向きな気持ちになれるんだろうか。わけがわからん。
でも、それでも、僕はwearerを続けます。
むしろガンガンにやります。
バンドは(バンドに限らずなんでもそうですが)、続けていけばいくほど、活動の状況が当初と変わっていったりします。
wearerも、特にCDを出してからというもの、状況が少しづつ、ですが確実に変わっていきました。
そしてこれから、まだまだ、まだまだ変わろうとしています。
陽介自身の生活も年々変わり続ける中、バンドの状況と陽介自身の状況が、マッチさせられないところまで離れてしまったのでしょう。
僕はそんなふうに思います。
はじめて陽介のドラムを見たのは、陽介がwearerの前にやっていたnanocycleのライブをYouTubeで視聴した時でした。
僕には、楽器が上手だとか下手だとかよくわからないけど、とにかく圧倒的な音圧で四つ打ちを叩いていた。
ズバズバとくる鳴りが最高だなー、と思った。
僕の大好きなドラマー、スーパーカーのコーダイさんを彷彿とさせる感じがあった。
その音に惚れ込んだ僕は、前任のドラマーと袂を分かった後、迷わず陽介を誘った。
今の僕らに足りないのは、この音だと、本当にそう思ったから。
バンドは、楽器が上手な人間が集まればうまくいくというものではないのかな、と思います。
そういう点で、wearerはメンバーに恵まれたバンドで。
みんな音楽的な才能以上に、人として信頼することができて。
陽介も、もちろんそのひとりです。
演奏だけではなく、いろんな局面で助けてもらったよなー。
それに彼には、楽曲の中にストーリィを作るセンスがあって。
僕は曲作りをする上で構成に迷った時には、すぐに陽介に助言を求めてました。
陽介の言葉にはいつも嘘がなく、だから僕は彼を頼りにしていました。
それでも別れってあるもので。
おそらくそれは、バンドの責任者である僕が、ずっとずっと背負っていかなければならないことなのだと思います。
☆ ☆ ☆
陽介がバンドから去り、10月、wearerはまったくの新しい姿で2本のライブに臨みました。
結成したときには想像することもできなかった、新しい姿で。
僕は、バンドとは、仲間と出会いながら続ける旅だと、思っています。
バンドもそうだし、きっと仕事もそうだし、生きているということが、そうであってほしいし。
もちろん時には別れもあるけれど、続けていけば、また出会いがあるわけで。
wearerの新しい姿は、僕らが転げるように旅を続けていく中で、なるべくしてなった姿です。
みんな、旅を続けていなかったら出会えなかった、最高の仲間です。
カリオストロの城的に言うと「なんと気持ちのいい連中だろう」というやつです。
だから僕は、旅を続けます。
僕はこの新しいwearerに、すごくワクワクしています。
この新しいwearerに見合った、すてきな曲を描きたいと、今は切にそう思っています。
☆ ☆ ☆
今年、特に、夏がやってきて去っていく間、いろんなことがありました。
大袈裟ではなく、僕の中のある一部分は、あの時すでに死んでいたのだと思います。
でも僕は、今は、なんとか生きております。
家族や、メンバーや、友達や、諸先輩がたや、職場の人たちや、ライヴにきてくださる皆様や、僕やwearerのことをどこかで気にかけてくださっている皆様や、とにかくたくさんの人に助けてもらって、生きております。
あらためまして、ありがとうございます。
このご恩を少しでもお返しするため、これからも、働いて、働いて、そして音楽を作っていきたいと、思います。
そして陽介、今まで本当にありがとう。
きっと、またいつか。
皆様、改めまして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
皆様、改めまして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。