2012年8月24日金曜日

あの頃のことは、夢の中へ。

平素より大変お世話になっております。
センチメンタル日本代表、wearerのYKです。


先日、大学時代のサークルの先輩たちと久しぶりに飲んだ。
地元で就職していたある先輩が、転勤で東京に戻ってきて、おかえりなさいの会をしたのだった。

僕は軽音楽のサークルに入っていたのだけれど、それはそれは硬派なサークルで。
僕はそこで「ブラーやオアシスなんてチャラチャラしたもん聴いてんじゃねえよ!」と先輩に叱り飛ばされ、あげくジャコパスを延々と聴かされるといった日々を送っていた。

当時はみんな片想いをこじらせていて、クリスマスイブの夜に男だけで集まって、モスチキンを食べながらキムタクのドラマを見る、といったようなハードコアな経験ばかりつんでいた。

男の子たちはみんな音楽が大好きで、冴えなくて不器用で、そのくせプライドばっかり高くて、いつも何者かになろうと必死になっていた。
でも、女の子たちは、不思議とみんなかわいかった。
キャンパスが山奥過ぎて、携帯が圏外になろうが、一向に気にならなかった。
魔法の日々だ。

先輩たちは、みんな立派な社会人で。
ほんとは僕なんかより、ずっとずっと音楽のスキルが高くて。
それでも、僕みたいなもんがまだバンドを続けていることを、喜んで応援してくれて。
いつもたまらない気持になるな。

先輩たちにかぎらず、もうあまり会えもしない古い友人たちにも、僕がバンドをやっていることが伝わるといいな。
僕は大人になったけど、思い通りにいかないことばかりだけど、それでもまだ、好きなことを好きでい続けていると、伝わればいい。
たくさんのひとが思い描くようなしあわせは、もう手に入らないかもしれないけど、僕にはまだ夢があると、届けばいい。
そしたら、ほんの少しでいい、くすぐったいような、胸をかきむしられるような、そんな気持になってくれたらうれしいな。

すてきな大人が集まったおかえりなさい会は、二軒目でモヒート飲んで終電で解散した。
ちょっと前まで、朝までカラオケいってはしゃだりしてたのにね。
夜明けがこんなに遠くなるなんてね。

なんていうことを思い出しながら、今日も終電でギター背負って家路につく。
つぶれそうな胸と、響きもしない歌と、疲れ果てた心と。

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